うのはな
ウノハナ 宇能花 宇乃花 干花 宇能波奈 宇能婆奈
ほととぎす 鳴く声聞くや 卯の花の 咲き散る岡に 葛引く娘子 10ー1942 作者未詳 ユキノシタ科 ウツギ属 全国の山野に分布し、よく生垣や庭木として植えられているので、どこででも見かける。 花名の由来は、旧暦の4月(卯月)頃に咲くので卯の花だとか、幹が空洞になっているので空木の名があり、その花であるウツギノハナを縮めてウノハナ、などと言われている。 樹高1〜2mくらい。直径1〜1.5cmの白い花を沢山付ける。花びらは5弁だが、八重咲きのサラサウツギも良く見かける。 この花が咲く(4月)と、そろそろホトトギスが来て鳴く頃(5月)でもある。多少時期がずれるが、共に初夏を代表するものとして、ホトトギスと共に詠われているものが多い。 1942の歌意は、もうホトトギスの鳴く声を聞きましたか。卯の花の咲いては散る岡で、葛を引いている娘さんよ。 |