ムラサキツメクサ
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シロツメクサの色違いの花のように見えますが、同属ではありますが別花です。これは色が濃淡の紅紫をしているところからムラサキツメクサ(別名アカツメクサ)と言います。原産地は同じヨーロッパ。日本にはシロツメクサより少し遅れて、明治初期に牧草として持ち込まれました。それが野生化して今では全国に分布しています。 両者の違いは、シロツメクサは茎が地面を這い、そこから葉柄が上に向いて立ち上がります。花は地を這う茎から葉とは別に花柄を葉の上まで伸ばし、先に多数の蝶型花からなる総状花序をつけます。 一方のムラサキツメクサは、茎は地を這わず直立し、そこに3小葉が互生して、一番上に楕円形の総状花序を付けます。高さは20~60cmくらいになりますので、絨毯のように広がるシロツメクサとは趣が違います。また花のすぐ下に一対の葉をつけますが、これもシロツメクサとの違いです。この葉が邪魔になるので、花冠(輪)を作る時の材料は専らシロツメクサの方でした(笑)。 5~8月にかけて、道端や空地、田圃の畦道に花を咲かせ、散歩の道すがらの楽しみでもありますが、時には雑草として取り除かれることもあります。 分類 マメ科 シャジクソウ属 多年草 別名 アカツメクサ 分布 ヨーロッパ原産 日本全土 土手・空き地・道端 花期 5~8月 花茎 20~60㎝ ![]() ![]() ![]() |