マルバルコウ



 大学のゴルフ練習場のフェンスに沿ってマルバルコウが咲いている。花径は1.5~2cm位とさほど大きくはないが、良く繁った緑一色の葉の中に朱赤色の花が良く目立つ。

 漏斗状の花は、全体が朱赤色、底が黄色で縁は5角形になっている可愛い花だ。熱帯アメリカ生まれだけに色も情熱的だ。わが国には江戸時代に観賞用として持ち込まれたという。それが逃げ出して、今では各地で野生化しているが、どこにでも巻き付いて繁殖するので厄介扱いされているところもある。

 ここには、ドクダミ、イヌホオズキ、ヤブジラミ、ヤブガラシ、オカトラノオ、ミズヒキ等の他、木の花も数えるときりがないほどの花がそれぞれ塊となって咲いているので、季節の花を愛でながらの散歩が楽しい。

 練習所からは、学生たちの球を打つポンポンという小気味の良い音が聞こえてくる。四十の手習いで始めた自分のゴルフの球筋を思い比べて見ると雲泥の差だ。若いっていいなあ。隣接して野球場とサッカー場がある。そこからの躍動的な姿と声を聞くと此方まで活力がもらえる。

  分類 ヒルガオ科 ルコウソウ属 つる性1年草
  別名 マルバルコウソウ
  分布 熱帯アメリカ原産 関東~沖縄 林縁・空き地・道端
  花期 7~10月
     


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