カラスノエンドウ
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春先、左程目につきませんでしたが、晩春の頃になると日当たりの良い土手や空地、公園、道端など一面こんもりと覆い隠すように蔓延っている草に気が付きます。その緑の中に点々と豌豆にそっくりの紅紫色の可愛い花が目立ちます。豆果は熟すと真黒になり、それが名前の由来となったカラスノエンドウです。 20cmから1mほどに伸びる茎には、8~16枚からなる羽状複葉が互生しています。そして、その先端が3本の巻きひげのようになって他のものに巻き付いていきます。この巻きひげは3枚の葉が変化したものだそうです。 葉腋には濃淡紫のツートンカラーの可愛い蝶形花を2・3個付けます。さらにその付け根には花外蜜腺があってそこで蟻を呼び寄せ、花に着いたアブラムシを駆除してもらっているそうです。 花は可愛いのですが、どんどん蔓延るので厄介者扱いにされ、やがては雑草として除草される運命にあります。がその前に、春先の柔らかい葉と出来立ての頭花は、炒めたりして食べられるそうです。 分類 マメ科 ソラマメ属 越年草 分布 本州以南 土手・空き地・道端・公園 花期 3~6月 高さ 20~100㎝ ![]() ![]() ![]() 羽状複葉先端の巻き髭 |