ユウゲショウ


 真っ昼間の散歩をするには少々暑い季節となりました。そんなとき道端に群れて咲くこの花が癒してくれます。ユウゲショウ(夕化粧)。何とも艶っぽい名前です。夕方からお化粧をしてどちらへお出掛けですか、と声を掛けたくなってしまいます。

 この花の原産地は南米北部の熱帯地方です。日本には明治になって渡来したもので、観賞用として育てられていたものが外に飛び出した帰化植物で、今では関東から九州まで分布し、道端や空地で普通に見られます。草丈は20~50cm位。真直ぐ立ち上がった茎の上部の葉腋に花径1~1.5cmの淡紅色の4弁花を一つ付けます。雄蕊は8個。雌蕊の花柱は4裂して良く目立ちます。同属のヒルザキツキミソウとよく似ていますが、こちらは4~5cmと大きいです。

 ユウゲショウの名前から夕方から咲く花と思いがちですが、そうではありません。朝から化粧をして夕方には萎んでしまいます。なのにどうしてこのような名前が付けられたのでしょう。紛らわしいことに、もう一つユウゲショウの別名を持つ花があります。その名もオシロイバナ。白粉で化粧は分かり易いのですが。で、間違わないように、本名ユウゲショウの方には花色のアカバナと付けて別名アカバナユウゲショウと言っています。さらにこのアカバナユウゲショウには稀に白花もあります。シロバナのアカバナユウゲショウ。ややこしい。

  分類 アカバナ科 マツヨいグサ属 多年草
  分布 南米北部原産 関東以西~九州 土手・空き地・道端
  花期 4~9月
  花茎 20~60㎝ 
  花言葉 臆病






稀に白花も見られます。

ホーム トップ