シロツメクサ
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子供の頃、この花で王冠など作って遊んだものです。女の子は首飾りや腕輪だったでしょうか。今ではこんな遊びをしている子は見なくなりました。そう言えば戦後物のない時期でしたから、水鉄砲や杉鉄砲、竹馬、缶ぽっくりなどの遊び道具はすべて自分たちで作ったものです。 今は豊かになって、お金さえ出せば何でも手に入り、肥後守で手傷を負って痛い思いをせずに済みます。いえ、もっと進んでゲーム機やスマホ・PCの時代です。それも結構ですが、簡単な遊び道具を自分で作ってみて、もっと便利で楽しいものを作るには、という工夫する力を養ってもらいたい気もします。 そんなことを考えながらこの王冠作りの材料を探してみましたが、どこにでもあると思っていましたが、意外と少ないのに気が付きました。これも雑草扱いで取り除かれる運命にあるのでしょうか。この葉が蔓延ると美しい絨毯のようになって、寝転んで遊んだものですが。 シロツメクサの原産地はヨーロッパで、日本には江戸後期にオランダからガラス製品が送られてきたときに緩衝材として詰められていたものが、野に出て生育したものと伝えられています。これが名前の由来ですが、明治に入っては牧草として渡来しています。 花は蝶形花で、数10個が球形に集まって花序を作っています。葉は3枚の小葉で一つの葉になっていますが、稀に4枚のものがあり、四葉のクローバーと言って、これを見付けると幸せが訪れるという伝えがあります。 分類 マメ科 シャジクソウ属 多年草 分布 ヨーロッパ原産 日本全土 土手・空き地・道端 花期 4~9月 花茎 10~20㎝ ![]() ![]() |