ナ ズ ナ(薺)
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春の七草の一つナズナ。正月7日に七草粥に入れて食べるので誰もが知っている名前。が、1月に7種の菜を採取するのは難しい。ところが良くしたもので、この時季スーパーに行けば7種をパックにしていくらでも売っている。正月3ヶ日飲み且つ食べ、そして新年会。そろそろ胃が重くなってきたころ、この粥と菜っ葉が胃にやさしい。 根生葉はロゼット状。茎の上部の葉は細長く披針形で、基部は茎を抱いている。花は、茎の先に総状花序を成し、花径3㎜ほどの白い十字花を多数付ける。この花が小さく可愛いのでつい撫でたくなる。そこで、撫で菜が転訛してナズナになった、というのがこの花の名前の由来らしい。 この花にはペンペングサと言う別名がある。こちらの方が親しまれ、知られているかもしれない。子供の頃、茎になる果実を少し剥いでブラブラさせ、振るとペンペンと音がするのでペンペングサと言うのだよと教えられた。いろいろ試みたが、うんともすんとも言わなかった。 この花にはもう一つ三味線草という別名がある。花の後にできる逆三角形をした扁平な果実が、三味線の撥に似ているところからそう呼ばれたらしい。また、先のペンペングサの名は、この撥が出す三味線の音を連想してのものかも知れない。 分類 アブラナ科 ナズナ属 分布 在来種 北海道~沖縄 道端、田畑、空地など 花期 3~6月 越年草 高さ 10~40㎝ 花径 3㎜ 花言葉 君を忘れない ![]() ![]() |