オシロイバナ(白粉花)


 オシロイバナの別名にユウゲショウとあるように、この花は夕方に咲き始め朝まで咲くという。夕方の散歩で見ていて、中に萎んだものがあるので、もう咲き終わったものだと思っていたが、どうやらこれから咲くものだったようだ。白粉で化粧してこれからどこへ行くというのか。

 熱帯アメリカ原産の花で、日本には江戸時代に渡来したという。当初は園芸用として育てられていたが、それが外へ飛び出して、今では全国に分布する帰化植物。

 草丈は60cm~100cm。茎はよく枝分かれし、道路脇やちょっとした空地に蔓延っているのは逞しく、いかにも外来種らしい。この花には花弁がない。漏斗形の花で花弁に見えるのは萼筒が変化したもの。種子は黒色で、割ると白粉状の胚乳が出てくる。これが名前の由来となったものである。花の色は赤が基本だが、黄・白・紫、さらに霜降りやツートンカラーなど多彩だ。

 写真を撮っているとすぐ横でブーっという変な音がした。やったなと思って女房殿の顔を見たら、漏斗形の花の底を口に咥えてラッパのようにブー、ブー吹いていた。紛らわしい。子供のころこうしてよく遊んだというが、いまだに同じようなことをやっているとは、進歩がないということか。

  分類 オシロイバナ科 オシロイバナ属 多年草
  分布 熱帯アメリカ原産 北海道~九州  道路脇 草地
  花期 7~10月
  高さ 60~100cm 
  花言葉 臆病 内気

 






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