昭和記念公園・日本庭園



 立川市と昭島市にまたがる米軍立川基地跡に、昭和天皇御在位五十年記念事業の一環として国営昭和記念公園が建設され昭和58(1983)年開園したが、その一郭に日本庭園が造られた。

 公園の一郭と言えども6haの広さがある。中央に広い池を置くので、明るく開放感がある。その池の周りに数寄屋造りの休憩所や洲浜・滝・流・木橋などを配し、それらを繋ぎ歩きながら四季の景観を楽しむ池泉回遊式庭園である。

 園の北側に築山が造られ、周囲には高木が椊えられているので、市街地とは隔絶されている。
 都会の喧騒を忘れた静かな佇まいと言いたいところだが、隣接する自衛隊のヘリの爆音が気になる。




正面入り口  




庭園アプローチ
 庭園入り口を入り、左に四阿を見て進み、小さな流れを渡ると歓楓亭がある。




数寄屋造りの歓楓亭
 歓楓亭は、茶道・俳句・詩吟など、日本の伝統的文化を楽しみ・学び・交流する場として建てられたもので、広間(11畳)・次の間(8畳)・控の間(6畳)・小間(4畳半)・立礼席などの部屋が設けられている。
 利用料金は、広間(午前4,300円、午後6,300円・終日10,600円)など。    




 歓楓亭と手前にある四阿清池軒の間を通り池辺に出ると、広々とした庭園の全景が眺められる。  




洲浜
 洲浜は小石を敷き詰め、日本列島の美しい海岸線の光景を表している。洲浜から清池軒方向を眺める。  




滝と流れ
 池の北側には築山が造られ、ここからの北の流れと、東にある東の流れから水が流れ込んでいる。流れにはそれぞれ滝が懸けられている。池の水は先程渡ってきた西の流れから流出している。    




木橋から東側に広がる菖蒲田
 6月に花菖蒲の見頃となる。    




 亀の姿をした中島。      




舟屋
 平安時代の貴族は舟に乗って周囲の景観を楽しんでいた(池泉舟遊式庭園)。桃山時代の頃より周囲を歩いて楽しむようになったというが、日本庭園のアイテムの一つとして舟着や舟屋が配置されている。    




沢渡
 通常流れを渡る場合橋を架けるが、石を打って渡す方法も用いられた。さらに日本庭園では池に打つことも行われるようになった。    




四阿と梅。    




馬酔木
 園内にはいろんな花木が椊えられており、ツバキから始まり、ウメ・サクラ・ツツジ・ハナショウブと、季節の花が楽しめる。


所在地  東京都立川市緑町
開園時間 9時30分~公園閉園30分前
休園日  12月31日、1月1日
     2月の第4月曜日とその翌日
入園料  無料。公園入園料でそのまま入園できる。
     公園入園料 一般15歳以上 450円
             65歳以上 210円
           中学生以下   無料
  問い合せ 公園管理センター
     042―528*1751(自動応答)
アクセス JR青梅線西立川駅から徒歩2分で公園
     園内をおよそ徒歩15分で庭園入り口



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