里山歩き


沼南歴史の道


2004.11.23歩く

   

コ  ー  ス
 徒歩 2時間
道の駅しょうなん(30分)ひどり橋(15分)妙照寺(10分)車ノ前五輪塔(5分)福満寺・香取神社(20分)阿弥陀様板碑(5分)船戸古墳群(7分)遊歩道(25分)道の駅

手賀沼遊歩道
道の駅「しょうなん」をスタートし、手賀沼南岸の遊歩道を柏の方に向かって歩く。きれいに舗装された2車線の道だが、車は入れない。
休日ともなると、ウォーキング、ジョギング、サイクリングと大勢の人が行き交う。沼では釣り人のボートが浮かび、ユリカモメが飛び、 そろそろ冬鳥のカモなどが姿を増してきた。

大津川に架かる「ひどり橋」の手前で左に折れ、大津川の右岸に沿って進む。この辺りのどかな田園風景が広がる。

妙照寺山門
「二子橋」で大津川と分かれ、車道を左へ行く。やがて右前方に柏市の霊園が見えてきて、妙照寺はその先にある。
突き当たりの三叉路を右へ霊園を回り込むように行くが、車の往来が激しいので、三叉路から10mのところを左へ脇道を行き、霊園の中を通っていく。

妙照寺
境内は広くはないが、きれいに掃き清められていて気持ちがいい。鐘楼脇には幹周6mもの大杉がある。

妙見堂跡
元来た道を戻り、霊園の先で右へ分かれ直ぐ左に入りしばらく行くとビニールハウスがある。 この手前を右へ畠中の道を行くと車ノ前五輪塔のある小さな木立が見える。  


車ノ前五輪塔
高さ1.6m、鎌倉時代のものと思われる立派な五輪塔。梵字以外の文言はなく、誰の供養塔かは不明。
この辺り、平将門伝説が多く、ここは将門の第三夫人であった「車の前」が余生を送ったところと伝えられており、この五輪塔も車ノ前を追善供養するものといわれている。 ご近所では今も妙見講が営まれ、お茶を献茶すると風邪を引かないといわれ、沢山の湯飲み茶碗が供えられている。  

大井の晩鐘
元の道を右、右と畑を回り込むように行くと車道に出る。左先に見える赤い鳥居が香取神社。その左が福満寺。
この建物は、山門と鐘楼を兼ねたもので、江戸時代享保13年(1728年)の創建。近江八景三井の晩鐘に擬して作られた、手賀沼八景の一つ「大井の晩鐘」

福満寺
天台宗のお寺。寺の歴史は古く奈良時代の創建とされる。本尊は阿弥陀如来だが、他に聖徳太子作と伝える聖観世音菩薩がある。 但しこの像は住職一代に一回ご開帳が許されている秘仏で、拝観できないのは残念。
境内には准四国八十八ヶ所霊場がある。  

当寺に飛来する主な鳥19種ほどを紹介する看板があったが、この中にある「ごじゅっけ」とはどんな鳥なのだろうか。 境内を掃除していた女性に聞いたが分からなかった。多分この辺の何かの鳥の俗名だろうが。  

香取神社
福満寺の直ぐ隣り。鬱蒼とした木に囲まれた静かなところ。ちょうど可愛い女児の七五三参りがされていた。  

阿弥陀様板碑
福満寺と香取神社の間の坂を下って行きT字路を右へ。さらに分岐を右左と進むと城風の民家が見えてくる。 ここを右へ行き広い車道に出ると左へ手賀沼に向かっていくと道の左に「阿弥陀様板碑」がある。
 

小さなお堂の中に安置されており、地上の高さ125cm、横幅41cm、厚さ8cmの比較的大きなもの。 筑波石を使った下総式板碑で、表面に梵字で阿弥陀三尊が彫られており、鎌倉末期以降の造立と推定されている。 

船戸古墳群
阿弥陀様板碑をさらに沼の方へ向かって4分ほどで右への道を入ると船戸山古墳群がある。 7世紀前半に築造された古墳群で、前方後円墳4基、円墳18基から成る。どういった人物の古墳なのか興味はあるが。
ここから元の車道を下っていくと前方に手賀沼が見えてくる。車道を横切って沼岸の遊歩道へ出て出発点の道の駅に戻る。  

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