白樺文学館



 大正4年、柳宗悦にすすめられて志賀直哉は我孫子に移り住んだ。その後、武者小路実篤・滝井孝作・中勘助・バーナードリーチらも誘われるように移り住み、我孫子は文士村の様相を呈した。

 やがて、大正7年武者小路実篤は「新しき村《の土地を求めて日向へ、大正12年には志賀直哉も京都へと移ってい行くが、その間我孫子は、二人が中心となる白樺派の活動拠点となり、数々の作品が発表された。それら作品の中には我孫子を描写したものも多くあり、それらを通して大正時代の我孫子を垣間見ることができる。

 我孫子での白樺派文人たちの活動を広く次世代に伝えていきたいと、平成12年に実業家の佐野力氏が私立の文学館として建てたのが白樺文学館。平成21年に我孫子市に移譲された。

 館内展示室には、雑誌「白樺《全巻のほか、志賀直哉、武者小路実篤らの自筆原稿や書簡、夏目漱石、小林多喜二の書簡、ロダンの「鼻のつぶれた男」、柳宗悦、バーナード・リーチらの作品が多数展示されている。地下にはオーディオルームがあり、柳夫人兼子のCDが揃っていて試聴できる。

場  所  我孫子市緑2*11*8
アクセス  我孫子駅南口からバスでアビスタ前下車 徒歩3分
       我孫子駅南口から徒歩18分
入館料   一般300円
       鳥の博物館、楚人冠記念館との3館共通券有(600円)
休館日   月曜日(月曜日が祝日の時は翌日)、年末年始



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