東寺五重塔
塔は天長3年(826)に空海によって創建着手し
天慶7年(883)に完成するが その後4度の火災に遭う
現在の塔は寛永21年(1644)徳川家光の寄進により再建されたもの
全体の形も良く細部の組物も純和風を守っている
2~5層には勾欄付き縁を巡らせている
初層中央間は板唐戸 脇間は連子窓
初層は縁なし
塔内には心柱を大日如来に見立てて 周囲に
阿弥陀 上空成就 阿閦 宝生の四如来とその脇侍が置かれている
初層は毎年正月3が日だけ一般公開されている
組物は三手先 軒廻りは二軒繁垂木の平行垂木
中備えは三間とも間斗束
初層軒下には邪気が力強く支えている
組物の木割りも太くどっしりとしている
相輪は型とおりのもので すっきりして美しい
延暦13年(794)平安京に遷都後羅城門の東西に大寺が建てられた
その東寺が 弘仁14年(823)に嵯峨天皇から空海に下賜され
高野山と並んで真言宗の根本道場として栄える
寺号は八幡山教王護国寺(通称東寺)で真言宗東寺派総本山
本堂金堂には薬師三尊が安置されている