東照宮五重塔


東照宮五重塔 20120903

様式は和様で 五層のみが禅宗様となっている
縁廻りは初層は勾欄なし 二〜五層には勾欄を巡らす
中央間は桟唐戸 脇間は連子窓


東照宮五重塔 20120903

中備えは全間十二支の禽獣彫刻した極彩色の蟇股を置く
軒廻りは初層から四層までが二軒繁垂木の平行垂木
五層は禅宗様の扇垂木となっている

塔は全体に青丹の極彩色と金箔で彩色されており
東照宮の他の建物同様 絢爛豪華さには目を見張るものがある


東照宮五重塔 20120903

組物は初から四層が和様 五層が禅宗様の三手先
尾垂木も初から四層が一段 五層が二段となっている


東照宮五重塔 20120903

相輪は型通りだが 塔の高さに比べて短いように思う
塔は細身で 軒も浅いためどっしり感が無く不安定に見える


東照宮五重塔心柱 20120903

心柱は四層からの吊り下げ方式で 礎石からは少し浮いている
これは木材の伸縮などで生じるひずみに対応する構造で
併せて揺れに対する復元作用を果たしていると言われる
東京スカイツリーの建設に当たってはその原理を応用したという

なおスカイツリーのオープンに合わせて
25年3月31日まで塔の内陣が公開されている
但し中に入ること 撮影することは出来ない
この写真は塔前の説明板の写真を撮影したもの


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