山菅の 実成らぬことを 我に寄そり 言われし君は たれとか寝らむ | 4-564 大伴坂上郎女 |
ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ | 11-2456 柿本人麻呂歌集 |
山菅の 乱れ恋のみ せしめつつ 逢はぬ妹かも 年は経につつ | 11-2474 柿本人麻呂歌集 |
山川の 水陰に生ふる 山菅の 止まずも妹は 思ほゆるかも | 12-2862 柿本人麻呂歌集 |
あしひきの 山菅の根の ねもころに 我は恋ふる 君が姿に | 12-3051 作者未詳 |
あしひきの 山菅の根の ねもころに 止まず思はば 妹に逢はむかも | 12-3053 作者未詳 |
山菅の 止まずて君を 思へかも 我が心どの このころはなきかも | 12-3055 作者未詳 |
妹待つと 三笠の山の 山菅の 止まずや恋ひむ 命死なずは | 12-3066 作者未詳 |
玉かづら 幸くいまさね 山菅の 思ひ乱れて 恋ひつつ待たむ | 12-3204 作者未詳 |
かなし妹を いづち行かめと 山菅の そがひに寝しく 今し悔しも | 14-3577 東歌 |
他に長歌 13-3291 |