い ち し
ヒガンバナ 壱師
道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は 11−2480 柿本人麿の歌集 ヒガンバナ ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 いちしは、イチゴ、ギシギシ、エゴノキなど諸説があるが、今はヒガンバナで定着している。 田の畦や土手に群生する多年草。秋の彼岸の頃に咲くのでこの名がある。根は有毒でモグラなども敬遠するところからモグラ除けに植えられたらしい。葉見ず花見ずと言われるように、花が咲くときには葉がなく、花期が終わってから葉が伸びてくる。 色と言い、形と言い、燃えるような真紅の花が群生していると、遠くからでもはっきりそれと分かる。歌中のいちしろしは、はっきりとしているという意味。 歌意は、道端の、いちしの花のようにはっきりと皆が知ってしまったよ、私の恋妻のことを。 毒々しいまでの花の色は情熱的な恋を思わせる。そういえばヒガンバナの花言葉は、思うはあなた1人だった。 |