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橘の 花散る里の ほととぎす 片恋しつつ 鳴くひしそ多き | 8ー1473 大伴旅人 |
我がやどの 花橘の いつしかも 玉に貫くべく その実なりなむ | 8ー1478 大伴旅人 |
我がやどの 花橘に ほととぎす 今こそ鳴かめ 友に逢へる時 | 8ー1481 大伴書持 |
我が背子が やどの橘 花を良み 鳴くほととぎす 見にそ我が来し | 8ー1483 奄君諸立 |
我がやどの 花橘を ほととぎす 来鳴かず地に 散らしてむとか | 8ー1486 大伴家持 |
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我がやどの 花橘は 散り過ぎて 玉に貫くべく 実になりにけり | 8ー1489 大伴家持 |
君が家の 花橘は なりにけり 花なる時に あはましものを | 8ー1492 遊行女婦 |
我がやどの 花橘を ほととぎす 来鳴きとよめて 本に散らしつ | 8ー1493 大伴村上 |
五月の 花橘を 君がため 玉にこそ貫け 散らまく惜しみ | 8ー1502 大伴坂上郎女 |
暇なみ 五月をすらに 我妹子が 花橘を 見ずか過ぎなむ | 8ー1504 高安王 |
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望ぐたち 清き月夜に 我妹子に 見せむと思ひし やどの橘 | 8ー1508 大伴家持 |
妹が見て 後も鳴かなむ ほととぎす 花橘を 地に散らしつ | 8ー1509 大伴家持 |
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他に長歌 8-1507 | |
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ほととぎす 花橘の 枝に居て 鳴きとよもせば 花は散りつつ | 10ー1950 作者未詳 |
ほととぎす 来居も鳴かぬか 我がやどの 花橘の 地に落ちむ見む | 10ー1954 作者未詳 |
橘の 林に椊ゑむ ほととぎす 常に冬まで 住み渡るがね | 10ー1958 作者未詳 |
風に散る 花橘を 袖に受けて 君が御跡と 偲びつるかも | 10ー1966 作者未詳 |
かぐはしき 花橘を 玉に貫き 送らむ妹は みつれてもあるか | 10ー1967 作者未詳 |
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ほととぎす 来鳴きとよもす 橘の 花散る庭を 見む人や誰 | 10ー1968 作者未詳 |
我がやどの 花橘は 散りにけり 悔しき時に 逢へる君かも | 10ー1969 作者未詳 |
雨間明けて 国見もせむを 故郷の 花橘は 散りにけむかも | 10ー1971 作者未詳 |
橘の 花散る里に 通ひなば 山ほととぎす とよもさむかも | 10ー1978 作者未詳 |
五月山 花橘に ほととぎす 隠らふ時に 逢へる君かも | 10ー1980 作者未詳 |
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片搓りに 糸をそ我が搓る 我が背子が 花橘を 貫かむと思ひて | 10ー1987 作者未詳 |
我こそば 憎くもあらめ 我がやどの 花橘を 見には来じとや | 10ー1990 作者未詳 |
橘を 守部の里の 門田早稲 刈る時過ぎぬ 来じとすらしも | 10ー2251 作者未詳 |
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他に長歌 9-1755 | |
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橘は 常花にもが ほととぎす 住むと来鳴かば 聞かぬ日なけむ | 17-3909 大伴家持 |
ほととぎす 何の心そ 橘の 玉貫く月し 来鳴きとよむる | 17-3912 大伴家持 |
橘の 匂へる香かも ほととぎす 鳴く夜の雨に うつろひぬらむ | 17-3916 大伴家持 |
橘の にほへる園に ほととぎす 鳴くと人告ぐ 網ささましを | 17ー3918 大伴家持 |
鶉鳴く 古しと人は 思へれど 花橘の にほふこのやど | 17-3920 大伴家持 |
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玉に貫く 花橘を 乏しみし この我が里に 来鳴かずあるらし | 17-3984 大伴家持 |
我がやどの 花橘を 花ごめに 玉にそ我が貫く 待たば苦しみ | 17-3998 石川水道 |
橘の とをの橘 八つ代にも 我は忘れじ この橘を | 18-4058 元正天皇 |
橘の 下照る庭に 殿建てて 酒みづきいます 我が大君かも | 18-4059 河内女王 |
月待ちて 家には行かむ 我が挿せる 赤ら橘 影に見えつつ | 18-4060 粟田女王 |
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常世物 この橘の いや照りに わご大君は 今も見るごと | 18-4063 大伴家持 |
大君は 常磐にまさむ 橘の 殿の橘 ひた照りにして | 18-4064 大伴家持 |
ほととぎす いとねたけくは 橘の 花散る時に 来鳴きとよむる | 18-4092 大伴家持 |
へ 白玉を 包みて遣らば あやめぐさ 花橘に 合えも貫くがね | 18-4102 大伴家持 |
橘は 花にも実にも 見つれども いや時じくに なほし見欲しが | 18-4112 大伴家持 |
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他に長歌 18-4101 18-4111 | |
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