け  り

ケ リ   気 利 



国巡る あとりかまけり 行き巡り 帰り来までに 斎ひて待たね
                    20ー4339 刑部虫麻呂


 ケリ チドリ目 チドリ科

   本州の近畿以北では留鳥で、太平洋側に特に多く、水田や畑、草地で繁殖するという。なのに、これまで見たい見たいと思いながらその機会がなかった。

 この春、平城京東院に復元された庭園を見ての帰り、近くの田圃で偶然1羽だけ見かけた。あれほど見たかった鳥がこんなところにいたとは。まさか鳥まで復元されたわけではないだろうが、良い場所で見られたものだ。が、このとき鳥の先生のTさんと一緒で無かったら見過ごしていたかもしれない。とにかくこれで懸案にケリがついた。

 歌の意は あとり と同じ。


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