やまぶき２
ヤエヤマブキ 山振
 |
|
花咲きて 実は成らねども 長き日に 思ほゆるかも 山吹の花 巻10-1860 作者未詳 バラ科 ヤマブキ属 ヤマブキと同じバラ科ヤマブキ属の落葉低木ですが、八重咲きの品種。ヤマブキは実が成りますが、ヤエヤマブキは雄蕊が花弁化し、雌しべが退化していますので実が成りません。 歌意は、花は咲いても実は成らないとは分かっているが、待ち遠しいなあ、あの山吹が咲くのが。 結ばれないと思いつつ、なお実らないかと想い続ける男の片想いの歌でしょうか。実らないと詠っているところから、このヤマブキはヤエヤマブキでしょう。太田道灌の故事でも知られるヤマブキはこちらのヤエヤマブキですね。 |