代々木公園



 代々木公園は、明治42年に設置された代々木練兵場のあったところ。戦後進駐軍に接収され、米軍将校とその家族や独身士官のための宿舎ワシントンハイツとなった。昭和36年に返還され、宿舎はアジアで初めて開催された東京オリンピックの選手村となる。

 オリンピック終了後、東京都が公園として整備し、昭和42年10月20日都立代々木公園として一般に開放された。

 およそ54万uある広大な公園は、中央広場を中心に丘の広場・パノラマ広場・梅の園・桜の園と開放的な広場が展開するA地区と、陸上競技場・サッカー場などの施設があるB地区とに分かれている。

 A地区では、約1万本の樹木が外周部を覆い、都心のオアシスとなっているほか、春のコブシ・サクラ・ツツジに始まり、夏のアジサイ・ネムノキ、秋のバラ・紅葉、冬のサザンカ・ヤブツバキ・ウメと、四季折々訪れる人の目を楽しませてくれる。(2017.11.5歩)



公園入口 
 公園への入り口は、JR原宿駅に近い原宿門、地下鉄代々木公園駅に近い西門他5カ所ある。ここはそのうちの一つ、代々木八幡宮に近い参宮橋門。 代々木八幡宮に参拝し、境内にある縄文時代の復元家屋を見た後公園に入った。



雑木林
 園内に入って右手には雑木林が続く。公園外周部には、低木の他1万本を超える高木に覆われていて、ここが都心とは思えないような景観を見せてくれる。



十四烈士の碑
 雑木林の中に「十四烈士自刃の地」の碑がある。背後の解説碑によると、昭和20年8月、敗戦の責任をとって、大東塾副塾長以下14人が割腹自決したところという。碑は進駐軍の接収時の昭和34年に建てられた。



サイクリングロード
 園内にあるサイクリングロード。貸自転車もある。園内にはこのほか、幼児用のサイクリング広場・ドッグランや休憩舎・売店などの施設もある。



丘の広場
 周囲を樹林に囲まれた小さな芝生の丘。暖かな陽射しを受けて、お弁当を広げるのによい。



日本航空発始の地
 丘の広場を反対側に回り込むと日本航空発始の地の記念碑がある。明治43(1910)年12月19日、当時代々木練兵場だったこの地に於いて、徳川好敏陸軍大尉と日野熊蔵陸軍大尉は、我が国初めての飛行に成功した。
 徳川大尉が操縦した機はアンリ・フォルマン複葉機で、4分間の飛行、距離3,000m、高度70mだったという。次いで日野大尉はグラーデ式単葉機を操縦し、1分間の飛行、距離1,000m、高度45mに成功した。これが我が国の航空史上最初の飛行であった。それを記念してこの碑が建てられた。



日本初飛行を成功させた二人の像。右が徳川好敏大尉。左が日野熊蔵大尉。



桜の園
 園内には、桜の園や梅園のほか、ハナミズキ・サルスベリ・ユリノキなど様々な花木が植えられていて、四季折々の花が楽しめる。



渋谷門を入った左右にあるバラ園のバラ(芳純)。春と秋に楽しめる。



渋谷門にある展望デッキから中央広場方面を眺める。



噴水池(1)



噴水池(2)



バードサンクチュアリ
 ここは鳥専用の広場。この中に人は入れない。隣接する神宮の森と合わせて、緑豊かな中で、鳥たちもストレスを感じずに安心して過ごせる場、正に都会のオアシスだ。



ケツァルコアトゥル
 この彫刻は、1990年、日本とメキシコの友好親善のシンボルとして、メキシコから東京都に贈られたもの。作者は、メキシコの彫刻家フェデリーコ・シルバで、作品は古代メキシコ神話の文化神ケツァルコアトゥルの化身「羽毛のある蛇」を表しているという。



所在地  東京都渋谷区代々木神園町
アクセス JR山手線原宿駅南口から徒歩3分(原宿門)
     地下鉄千代田線代々木公園駅から徒歩3分(西門)
     小田急線代々木八幡駅から徒歩6分(西門)

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