新宿御苑
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ここは江戸時代に信濃高遠藩主内藤家の下屋敷のあったところ。 明治5(1872)年にこの地を購入した大蔵省は、牧畜園芸の改良を目的として内藤新宿試験場を設けた。明治12(1879)年、皇室の御料地となって宮内省の所管となり、名も新宿植物御苑と改められた。戦後、昭和24(1949)年には環境省管轄の国民公園となって、一般に開放された。 御苑内は周囲3.5Km、約58ヘクタール(約18万坪)の広さがあり、回遊式日本庭園、広々とした芝生のイギリス風景式庭園、プラタナスの並木があるフランス式整形庭園を中心に構成されていて、明治時代の代表的近代西洋庭園であり、日本における数少ない風景庭園の名作といわれている。 樹木の数は1万本を超え、桜は約1100本あって、日本さくら名所100選に選定されている。 例年4月上旬には内閣総理大臣主催の「桜を見る会」、11月上旬には環境大臣主催の「菊を観る会」が開催されている。大正天皇と昭和天皇の大喪の礼もここで行われた。 写真の旧御涼亭(台湾閣)は昭和天皇の御成婚記念として(昭和2年)に建てられた中国風木造建築。御休所と共に昭和20年の戦禍から免れたもので、東京都選定歴史的建造物に指定されている。 |
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御苑東端にあるのが正門。一般入園者は利用できないので、JR千駄ヶ谷駅に近い千駄ヶ谷門、地下鉄新宿御苑前駅に近い大木戸門、新宿3丁目駅に近い新宿門からの入園となる。
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大木戸門を入って左へ時計回りに散策する。最初に現れるのは玉藻池を中心とする回遊式日本庭園。安永元(1772)年に玉川上水の余水を利用して完成した内藤家下屋敷の庭園玉川園であった。
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玉藻池を右に見て進むとプラタナスの並木のところに出る。正門の入ったところで、フランス式整形庭園と言われている。 新宿御苑では早くからヒマラヤシーダー、ユリノキ、プラタナスなど多くの外国産樹木の植栽が行われていて、東京の街路樹に利用するプラタナスやユリノキの挿し枝、種子を供給する役割も果たしていたという。 |
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プラタナス並木の先がバラ花壇。110種、500株のバラが植えられていて、初夏と秋の2回見頃を迎える。
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園内には、大正時代から、春の観桜会で鑑賞されてきた御苑を代表する桜「イチョウ」をはじめ、およそ65種1100本の桜が植えられており、都内随一の桜の名所となっている。
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茶室・楽羽亭は日本庭園に鴨場があった明治時代に、皇族の休憩所として建てられたもの。昭和20年の戦災で焼失し、昭和62年に再建された。ここでは喫茶ができる。 呈茶 700円(抹茶和菓子のセット) 営業時間 10:00〜16:00 茶会や句会などへの貸し出しも行っている。 |
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広大な芝生と巨樹が特徴のイギリス風景式庭園。細長い芝生広場は、ゴルフ場を思わせたが、大正年間には9ホールのゴルフコースとしても利用されていたという。
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昭和33年に完成した大型温室は、当時としては東洋一の規模であったという。 絶滅危惧植物の保護増殖、ワシントン条約で保護されている洋ラン等の栽培を行い生物多様性の保全を強化するため改築工事が行われていて、平成24年にリニューアルオープンした。 温室の規模は、面積約2750平方米、高さ約15mで、約500種の植物が栽培展示されている。熱帯の植物を展示する主温室と亜熱帯性の絶滅危惧植物、歴史的遺産である洋ランのための隔離栽培温室の特別室からなっている。 |
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旧洋館御休所 天皇や皇族の休憩所として年明治29(1896)年に建てられた洋風木造建築で、国の重要文化財に指定されている。一時管理事務所として使われたが平成13年に大正13年当時の姿に戻され一般公開されるようになった。 特別公開 毎月第2・4土曜日 10:00〜15:00 第2・4土曜日以外の日に変更する月もあり。 |
所在地 東京都新宿区内藤町11 アクセス 新宿門 JR新宿駅から徒歩10分 地下鉄新宿3丁目駅から徒歩5分 大木戸門 地下鉄新宿御苑前駅から徒歩5分 千駄ヶ谷門 JR千駄ヶ谷駅から徒歩5分 入園料 一般200円 小・中学生50円 休園日 毎週月曜日(祝・休日の時は翌平日) 年末年始(12/29〜1/3) 3/25〜4/24、11/1〜11/15は無休 開園時間 9時〜16時30分(入園は16時まで) |