邃渓園・柴又帝釈天題経寺



 柴又といえば誰もが寅さんの映画を思い起こすが、その映画の舞台となった柴又帝釈天への参道は、団子屋・煎餅屋・川魚料理屋などが軒を連ねいつも賑わっている。

 しかし、帝釈天境内の奥、大客殿に面した庭園「邃渓園(すいけいえん)《はその吊の通り幽邃で静かである。

 邃渓園は、昭和の初期に向島の庭師永井楽山が造営を始め、昭和40年(1965年)に完成したという。中央に池を置き、築山、中島、石橋、沢渡、洲浜、燈籠などを配した池泉式庭園。だがここは庭園内には入れず、周囲に屋根付きの廊下が巡らされ、この廊下伝いに見学する。元は客殿を正面にして、そこから眺めるように造られたようだが、そこに回廊が造られ、横や裏から変化に富んだ景観が楽しめるようになっている。東京都の指定吊勝となっている。




 帝釈堂   




客殿から庭園正面を眺める。  




 回廊から変化に富んだ庭園を鑑賞する。     


 





 帝釈堂東・北・西面外壁の羽目板の装飾彫刻は、法華経説話の中から10話を選び浮き彫りにしたもので見事なもので、是非見ておきたい。 彫刻は、加藤寅之助ら10人の彫刻師が1面ずつ分担し、大正11年(1922年)から昭和9年(1934年)にかけて完成させたものという。  

 


 

所在地  東京都葛飾区柴又7-10-3
開園時間 9:00~16:00
休園日  12/28~1/3
入園料  庭園・彫刻ギャラリー共通 400円、小・中学生200円
アクセス 京成電鉄金町線柴又駅から徒歩5分

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